PADDLE界隈で使われる単位の話

パドルに関わる界隈では、ボードなどの長さを表現するのにインチやフィートという単位が多く使われます。「だからそれは何センチなの?」と聞かれることも多いですし、自分でも腑に落ちていないところがありましたので、ちょっと整理をしてみたいと思います。

長さを表す国際単位である「メートル法」に照らし合わせると、1インチは25.4ミリメートル(mm)になります。

ヤード・ポンド法では1ヤードは3フィート=36インチで、センチ換算すると91.44センチです。12インチが1フィートとなり、メートル法で照らし合わせるとこれは30.48センチです。

この1インチの長さの由来は、足のつま先からかかとまでの長さを基準にした1フート(複数形がフィート)を12等分して「親指幅」と呼び、これをインチとしたという説や、大麦3粒を並べたサイズ、など諸説あるようです。我々の足サイズより少々大きめですが、由来の一端はわかりました。

なぜ12等分なのかは謎でしたので、調べてみました。12進法の由来は、古代メソポタミア文明(シュメール人やバビロニア人)が天文学や分割の便利さから発展させ、時間の計測(12時間制、12ヶ月)やダース(12個)などの単位に用いたこと、さらに手の指の関節を使った計算方法が関連しています。12は2, 3, 4, 6など多くの数で割り切れるため、分割しやすく便利だったことが普及の大きな理由だということです。

 

日本では尺寸という単位が古来から使われていて、1尺は約30.3センチでだいたい1フィートだと考えていいと思います。ちなみに1寸は1尺の1/10で、約3.03cm。ここは10進法です。今でもコンパネや畳のサイズなどで幅三尺などと表現されますが、3尺は90.9センチ。だいたい1ヤードです。

「いくつのボードに乗っているの?」という問いかけに、今まで「6くらい」と答えていましたが、「6尺」と答えたらちょっと和テイストでCOOLですよね。

東西の寸法単位の発想由来は多少の差はあるものの共通なんだなと思わせられます。

それにしても、いざ数値について考え出すと、波のサイズの数値だとか、風速、気圧など、興味のあることはたくさん!

この場を借りてこれからも追求していきたいと思います。

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